本記事は、劇場版名探偵コナン「100万ドルの五稜星」のネタバレがふんだんに含んでおります。
鑑賞前の方は一旦ブラウザバックしてもらい、必ず鑑賞後に見るようにしてください。
本映画に黒羽盗一が関わってくることは予告からも明らかになっていますが、
ここまでストーリーにも関与してくるというのは予想外だったのではないでしょうか。
必ず、未鑑賞の方はどのような形で黒羽盗一が作品に関わるのかを
その目で確認してきてください!!
序章 黒羽盗一登場までの伏線
最後の「フッ」までの川添の行動に注目すると色々な伏線が見えてきます。
冒頭の西村警部のセリフ
ここが一番の伏線かなと思います。
殺人事件発生直後、川添が現場に遅刻してきた際のこのセリフ。
「ドジだけど、遅刻する奴じゃないんだけどな。」
ここでいつもの川添とは違う人物像が表れていることから、中身は別人だという伏線にはなっていると思います。
ただ、個人的には変装相手の性格や癖をトレースする怪盗キッドがここをミスるかなっていう気もするんですが..笑
ドジな性格から遅刻癖を導き出したのかどうなのか?っていう感じですね。
ホワイトボードに図形を描く場面
いろは暗号表を解くために川添たちが会議をしているシーン。
川添が手で描いた図形が、そのままデフォルトの図形に変化するというハイテクホワイトボードが妙に印象的ですが、
あの川添が黒羽盗一だと分かれば、
「筆跡を隠すためだ」ということには気づくでしょう。
あの場には沖田総司に変装した怪盗キッド(黒羽快斗)も同席していたので、その目前で自分の筆跡を長時間残しておくのは危険ですよね。
平次とコナンに事情聴取を託す
カドクラたちと宝の入った箱(実際には空箱)を奪い合った後のシーンです。
北海道東照宮の巫女である吉永神子が話があると言って川添善久に事情聴取を願い出たのですが、川添に呼ばれたこともあり
「私は行かなければならない。なので、あの二人に話しておいてください。」
と言い残してその場を去ります。
ここの解釈は2つあると思っています。
川添は、(誤って)パソコンのタッチパッドに飲み物を置いて斧江忠之の写真を表示していますが、このような部分からも謎を解いてほしいという意思を感じます。
そして、川添として2人の推理力は知っているので、この場を任せるというのは流れとして自然だと思います。
2つ目は、黒羽盗一が星稜刀を盗み出した神社の巫女さんには会えないという気持ちがあったからです。
明言はされていませんが、工藤家にプレゼントされていた星稜刀は盗一が盗んだと考えるのが自然です。そうなると、北海道東照宮から盗一は盗みを働いたということになるので、後ろめたい気持ちがあった可能性もありそうです。
中森警部が復活した直後の川添の表情
ここも「川添が何か企んでる!?」と思わせるような印象的なシーン。
中森警部が息を吹き返した直後、青子が医者を呼びに行きますが
それを見た快斗は、青子とは逆側に歩いて行きます。
これを見ていた川添は明らかに盗一みたいなキザな笑い方してますね笑
それでは、本題の謎の方に移っていきましょう。
謎① 黒羽盗一はなぜ川添善久に化けたのか
はい!まずここから行きましょう。
一旦謎に迫る前に・・
ラスト。。「了解!」(Cv.池田秀一)超えとも言われている「フッ」(Cv.池田秀一)が
誕生したわけですが、またしても何も知らない大泉洋が誕生しちゃいましたね笑
公式からの愛あるいじりですし、この役を大泉さんに託したのは英断だったなと思いました。
ということで、川添に選んだ理由なんかあるか!とも感じますが、
川添は、ドジでありながら結構優秀なんですよね笑 多分。
もちろん本物の川添は最後にしか登場しないので予想に過ぎないのですが、
川添の以下のセリフを引用します。
「道警も何年も前から奴(カドクラ)をマークしていました。私の進言でね!」
これに対し、西村警部は「川添はこの手のことに詳しいんだ」と補足しています。
なので、(本物の)川添善久は元々カドクラのことをマークしていて、
盗一はそれに目をつけたのでしょう。
カドクラをマークしていれば、お宝に関する事件にも口を出しやすい。
そう考えて川添に変装したのではないでしょうか。
謎② 黒羽盗一はなぜ星稜刀を盗んだのか
「工藤優作にいつか送るため」という見方もできなくないんですが、そうすると時系列的におかしいと言えないこともないんですね。
星稜刀を盗んだのは数年前。
そして、星稜刀を優作に贈ったのがマカデミー賞受賞記念、すなわち半年以内ですね。
ちなみに、半年の根拠は99巻のメアリー世良の発言からです(いきなり原作笑)
そう考えると、星稜刀を盗んでから優作に贈るまでが少し間が空いている気もするんですね...笑
って言っても全然この可能性もあるのですが一旦排除しておくと...
盗一は函館山の宝にたどり着いていたので、その過程で星稜刀を使用したということになります。ここで盗一が残した言葉
" Wake not a sleeping lion "
に着目。言葉の意味は、「寝ているライオンを起こすな」。
すなわち、宝はそのままにしておけという意味になります。
なので、宝のありかに繋がる重要なヒントの星稜刀を盗んでおこうという考えだったというのが一番あり得る考えかなと思います。
そもそも、函館山に辿り着くまでに盗一は6本の刀を集めたのかも気になりますね。
6本の刀はなくても、あの気球の写真がないと函館山に辿り着くのは不可能ですよね。
よって、私は盗一が気球の写真が付いていた刀2本(弁護士久垣澄人がドバイで手に入れた刀)は最低でも盗んだと思います。
それで、国内では集められないように海外で売り捌いたというのが私の推理です。
福城良衛と斧江家がそれぞれ所有している刀2本は盗まれたら映画の中で示されていたはずなので。。
謎③ 黒羽快斗は黒羽盗一の生存に気づいたのか
これは完全に劇場版の内容を基にした推理ですので、原作の内容には影響を及ぼしませんのでご注意ください。
結論から言うと、映画の中の話だけなら快斗は気づいていると思います。
根拠は、神子さんがコナンと平次に話していた内容にあります。快斗は、この時監視カメラを通してこの話を聞いています。
神子さんは、数年前に星稜刀が何者かによって盗まれたと話していました。
数年前ということは、おそらく5年前よりは短いでしょう。
そして、黒羽盗一が亡くなったとされているのが8年前です。
もし星稜刀を盗んだのが黒羽盗一だと分かれば、数年前までは生存していたことが明らかになります。
少なくとも8年前では亡くなっていません。
ここで謎②の内容にも繋がってくるのですが、快斗は父が宝の在処にたどり着いている以上、星稜刀を盗んだのが父であることは予想の範囲内です。
となれば、黒羽快斗は盗一の生存に気づいてもおかしくないのです!!!
ただ、「数年前」と具体的な年数は出していないことからもわかるように、製作陣はわざとここをぼかしていると思うので、制作側は快斗が生存に気づいていないという保険をかけていると解釈します笑
まとめ
ここまで黒羽盗一の謎に迫ってきました。
もちろんこれから観ていく中でまだ謎が増えると思いますので、その時はまた加筆しようと思っています。
もし、読者の中で他の謎が浮かんだ場合にはコメントで教えていただけると幸いです!
一緒に100万ドルの五稜星を紐解いていきましょう!!
おまけ
最後、興奮しましたね笑
盗一が本当に登場するのは正直予想外でした笑笑
下の記事で、優作と盗一が双子というのは割とある線かなとは予想していたので
そっちは「へぇ」って感じだったんですが、
盗一。
やっぱりカッコよかった。
黒の衣装だったのが何故か、演出意図がまだよくわかっていないのですが、
快斗の父母は、息子に会いにいくときは怪盗コルボーになりすますのがルールなんですかね。
原作でもこの設定使われたら割と面白いかなと期待してます